タカノ株式会社の強みや事業内容

タカノ株式会社の強みや事業内容

タカノ株式会社は、ばねの製造をスタート地点として様々な分野における製造業に発展した企業です。同社が展開する製造業の事業内容や、製品の開発に伴って「製造業から創造業へ」と掲げるコンセプトの内容に注目です。

需要の高い福祉・医療機器

少子高齢化社会に伴い、福祉や医療機器に寄せられるニーズは高まりを見せています。そんな時流をくみ取ったタカノ株式会社では、福祉・医療機器の開発や販売を行っています。車いすや車いす用のクッション、歩行補助具など…開発製造を手掛ける機器は多種多彩。「心を形にするテクノロジー、あります。」というスローガンを掲げる同社の福祉・医療事業では、独自ブランドの「タカノハートワークス」が立ち上げられました。高齢者や障がい者の人を対象として、出会えてよかったと思えるモノづくりを展開しています。

主に移動・移乗・シーティングのキーワードにフォーカスした商品の開発・製造を得意としており、チェアスケールやサージカルボディサポート、子ども用の車いすなどが販売中。一般の福祉・介護で利用される商品から、日用品として気軽に使えるもの、小児サポートから医療周辺機器など、タカノの芸幅の広さが大きな強みとなっています。

心地よさを重視するチェア開発

心地よさを極限まで追求したオフィスチェアの開発も、タカノ株式会社を支える事業の一つです。一般的なオフィスで多く使用されるような、事務用回転チェアや会議用チェアなどのOEM生産に対応しています。チェアの開発を始めてから60年にもわたる長い歴史と実績を持つ同社では、縫製技術や表面処理技術、ウレタン技術など多彩な独自技術が培われています。この歴史に裏打ちされたノウハウに、CADシステムやコンピュータ解析といった人間工学を組み合わせることで、市場ニーズに寄り添ったチェアを開発しています。

メッキ・電解研磨の専用設備を保有しているため、優れた表面処理技術が存分に振るわれています。ウレタン発泡技術についてはモールドウレタン発泡金型の設計からウレタンの成形までを一貫して自社で担っているため、徹頭徹尾タカノ株式会社の独自技術が投入されたハイクオリティな品質が実現されているのです。この技術はトラクターのシート部分やインテリア用スチールラック、医療機器などにも転用されています。

貪欲な技術研究開発

他にもエクステリアや健康食品、レーザー加工など多岐にわたる事業を展開しているタカノ株式会社では、「事業にはライフサイクルがある」という考えのもと、継続的に新規事業開発に取り組んでいます。技術開発に対して貪欲な姿勢を見せ続けている点が、企業としての成長に大きくかかわっています。

現在では新技術として、圧力分布センサシステムやワンショット反り・うねり計測器、デジタルホログラフィ検査機などが開発されています。新規事業を継続的に生み出し続けるタカノ株式会社は、今後も時流とともに変化していくニーズに柔軟な対応を見せていくでしょう。